RS485/RS422⇔LAN(Ethernet)

Enet-485/FAは、RS485/RS422機器をLANネットワークに接続するために当社が特別設計したコンバータアダプターです。産業用・商業用シーンで幅広く活用されており、操作の簡便性と高い信頼性が特長です。

5年保証対応品、RoHS対応

特徴
● DIPスイッチで RS485/RS422（4線式/2線式バスライン）切替可能
● イーサネット側は TCP/IP/UDP/ARP/TELNET を標準搭載
● RS485 バスライン接続での最大接続台数は 32 台です
● RS485/RS422 側は、電源部、イーサネット部より絶縁されています
● 通信条件・イーサネット設定はプログラムモードで対話式に設定可能
● 10Base-T/100Base-TXを自動判定接続
● 電源内臓AC85V～AC264Ｖ(50/60Hz)
● DINレールへの固定が可能

Enet-485/FA の画像 — Enet-485/FA
※前後形状提示のため､2台で撮影しております｡

◆接続構成イメージ

Enet-485/FA イーサネットアダプタは、工場自動化におけるPLCとSCADAシステムのLAN接続、エネルギー管理分野での太陽光発電システム遠隔監視、交通システムの駅構内設備ネットワーク統合など、多岐にわたる産業シーンで活用されています。

事例１）RS485/RS422機器をEthernet経由で制御・管理

Enet-485/FA製品を介してRS485/RS422シリアルポートマシンをネットワークに接続し、遠隔監視・制御を実現します。
たとえば、PLC、センサー、アクチュエーターなど、ネットワークを必要としないさまざまな産業用機器の接続に使用
できます。

ネットワーク上のコンソールから、Enet-485/FAを介して複数のRS485/RS422機器を遠隔監視・制御できます。

事例２）Enet-485/FAとEentシリーズを通信で使用した場合

2台のEnet-485/FA製品をクライアントとサーバーとして設定し、ネットワークに接続して電源を入れると、2台の
Enet-485/FA機器が自動的に接続されます。 2 台の RS485/RS422機器はネットワークを通じて双方向に通信可能。

2台のRS485/RS422機器をEnet-485/FAでネットワーク接続し、双方向通信を実現します。

◆製品詳細

●【Enet-485/FA】はRS485/RS422とEthernetの異なるプロトコルを双方向通信させることが可能なインターフェイスです。
　RS422/RS485の通信データをTCP/IPなどのLANプロトコルに変換してLANネットワークに送信し、LAN側のネットワーク
　データをRS485/RS422側マシンに送信します。
● RS485・RS422の切り替えはダイヤルスイッチで設定します。
● シリアルチャンネル側に入出力の各バッファを持ちます。
● 高速応答性シリコンサージアブソーバを装着しています。
● Ethernet・電源部の光絶縁です。
　RS422/RS485側をフォトカプラで絶縁していますので、RS422/RS485ラインから混入したノイズを機器間に波及させません。
● Ethernetチャンネルには､TCP/IPプロトコルを標準で搭載します｡
● 10Base-T/100Base-TXを自動判定接続。
● TCP/IPソケット通信､UDP通信、TELNET通信｡
● 通信条件や､Ethernet関係のアドレス等は､プログラムモードで対話式に設定が可能です｡（詳細は取扱説明書をご覧ください）
● Ethernet TELNETでログインすることで設定できます。
● RS232C/RS422(RS485)変換器＋ターミナルソフトでも設定可能です。
● TCP/IPコネクションの開設/終了は､[Enet-485/FA]側･ホスト側のどちらからも可能です｡
● オプションのDINレール取付金具を装着すればDINレールへの固定が可能です。

RS485/RS422 回路図
シリアルインタフェース側ではRS485/RS422を採用し、高い同相ノイズ耐性を持つ。
伝送ラインには静電対策、フェイルセーフ回路が組み込まれています。
ケーブルの最大総延長距離は 1.2Km です。
RS485 バスライン接続での最大接続台数は 32 台です。

RS422/RS485端子台のピンアサイン
RS422全二重モード			RS485半二重モード
1	TXD +	4線式送信データ	1	D +	2線式送受信データ
2	TXD –	4線式送信データ	2	D –	2線式送受信データ
3	RXD +	4線式受信データ	3	–	使用しない
4	RXD –	4線式受信データ	4	–	使用しない
5	FG	フレームグランド	5	FG	フレームグランド

DIPスイッチの設定

内部DIPスイッチの定義の説明
番号	ON	OFF
1	2線式 TXD＋ RXD＋ショート	4線式 TXD＋ RXD＋分離
2	2線式 TXD－ RXD－ショート	4線式 TXD－ RXD－分離
3	2線式送受信制御	4線式全二重
4	2線式送受信制御	4線式全二重
5	バイアス抵抗＋有効	バイアス抵抗＋無効
6	終端抵抗有効	終端抵抗無効
7	終端抵抗有効	終端抵抗無効
8	バイアス抵抗－有効	バイアス抵抗－無効

◆ RS422
1234 は OFF、5678 は ON で使用します。
◆ RS485 (2 線式バスライン)
1234 は ON とします。5678 はバスラインの設置位置により異なります。
6、7は終端の場合に ON とします。6、7 の両方を ON にして下さい。
5、8はただ一つの終端で ON とします。
Enet-485/FA 以外の接続機器の設定条件も考慮して設定を行って下さい。
◆ RS485 (4 線式バスライン)
1234 は OFF、5678 はバスラインの設置位置により異なります。
終端の場合は 5678 は ON とします。
Enet-485/FA 以外の接続機器の設定条件も考慮して設定を行って下さい。

◆概略仕様

※>>>Enet-485/FA RS485/RS422-Ethernet変換アダプタ-技術マニュアルはこちらから<<<

型式	Enet-485/FA
通信速度	300～230400bps
ストップビット	1/2
パリティ	奇数/偶数/なし
ビット長	7/8
フロー制御	XON/XOFF
データパケット区切り	デリミタコード/タイムアウト/データ長
動作条件	温度：-20～+70℃ 湿度：防湿・耐結露仕様
粉塵対策	防塵仕様
入力電圧範囲	AC85V～AC264Ｖ(50/60Ｈｚ) ※1
消費電流	50mA/AC100V　5W (最大）
外形寸法	W162×H31×D118mm (ゴム足以外の突起物を除く)
重量	約600g
変換信号線	シリアル側 TXD/RXD
シリアル側インターフェイス	5ピン端子台 (2線/4線切り替え可能)
イーサネット側インターフェイス	RJ45 (10/100Base)
搭載プロトコル	TELNET(一部),TCP/IP､UDP､ICMP､ARP

※1: AC125V以上でご使用の場合は、本体プラグを対応する電圧形状のものに交換してください。
　　本機で使われているプラグはAC125Vまでの対応となっております。

製品関連

名称	リンク / ダウンロード	備考
Enet-485/FAアップデートパッケージ	ファームウェアダウンロード	Enet-485/FAの最新ファームウェアとアップデートツール
Enet-485FA部品の説明	Enet-485FA各部の名称と働き	Enet-485FA部品の説明、LED状態表示の説明
TermWin	RS232Cターミナルソフト	RS232Cターミナルソフトウェアを使用して通信パラメータなどを設定します
DL-Uシリーズ	USB⇔RS485/RS422変換器	USB とRS485/RS422を変換（Enet-485/FAのRS485/RS422側に接続可能）
RS485シリーズ	RS232C/RS485変換器	このコンバータを使用してRS485機器をEnet-485/FAに接続します
RSCVシリーズ	RS232C/RS422変換器	このコンバータを使用してRS422機器をEnet-485/FAに接続します
イーサネット関連機器	イーサネット関連機器一覧	イーサネットとRS485/RS232C/BSC/HDLC/HDLCフリーランコンバータ
FAQ Enet-485/FA	Enet-485/FA関連問題一覧
DRA-1	｢DRA-1」詳細ページへ DINレール取付金具穴位置寸法図
RS485/RS422デバイス接続図	RS422,RS485ラインの接続方法	複数のRS485/RS422デバイスをEnet-485/FAに接続するための参考図
終端抵抗とフェールセーフ回路	RS485/RS422通信の終端抵抗とフェールセーフ回路