RS232Cとは何ですか?

  1. RS232C 概要
  2. 詳細情報
    1. RS232Cの電気特性
    2. RS232Cの通信
    3. RS232Cの伝送距離
    4. RS232C信号の変換種類
    5. RS232Cの通信速度
    6. RS232Cのメリットとデメリット
    7. RS232Cの用途
    8. パラメータ設定
    9. ピンの定義
    10. 接続方法
    11. RS232C ケーブル結線図
    12. トラブルシューティング大全

RS232C ピンポートRS232Cは、1969年にアメリカのEIA(電子工業会)により公式に策定された、データ端末装置(DTE、例:コンピュータ)とデータ回線終端装置(DCE、例:モデム)間でのシリアル(直列)バイナリデータ交換を定義する包括的な規格です。最新確認されたバージョンは、2002年のTIA/EIA-232-F標準です。これは単なる電圧レベルの規定ではなく、電気的特性(±3~±15Vの論理レベル)、機械的特性(代表的なDB25やDB9コネクタ)、機能的特性(TXD、RXD、RTS、CTSなどの信号線の定義)、そして手順に至るまでを詳細に定めています。その核心となる非同期シリアル通信プロトコル(スタートビット、データビット、パリティビット、ストップビットから成るフレーム構造)は、無数の機器間におけるシンプルかつ信頼性の高い通信の基本形となりました。当初設計された伝送速度は遅く、伝送距離も短く、現代のパーソナルコンピュータではその姿をほぼ見かけなくなったものの、RS232Cは産業オートメーション、組込みシステム開発、計測器制御、簡易的なポイントツーポイント通信などの専門分野で、今なお重要な役割を果たし続けています。

RS232CレベルのデータビットとTTLレベルのデータビット
RS232CレベルのデータビットとTTLレベルのデータビット
RS232C TTL レベルシフト
RS232CレベルとTTL レベルの変換例
フロー制御の動く画像
フロー制御の動く画像

4.RS232C信号変換種類

パラメータ設定

     9ピンーオスDTE配列
     9ピンーメスDCE配列
番号信号名備考 信号方向番号信号名備考
1CDキャリア検出DTE←DCE1CDキャリア検出
2RXD受信データDTE←DCE2RXD送信データ
3TXD送信データDTE→DCE3TXD受信データ
4DTRデータ端末レディDTE→DCE4DTRデータセットレディ
5GND信号用接地又は共通帰線-5GND信号用接地又は共通帰線
6DSRデータセットレディDTE←DCE6DSRデータ端末レディ
7RTS送信要求DTE→DCE7RTS送信可
8CTS送信可DTE←DCE8CTS送信要求
9RI被呼表示DTE←DCE9RIDCEが「着信呼び出し中」を通知
     25ピンーメスDTE配列     25ピンーオスDCE配列
番号信号名備考 信号方向番号信号名備考
1FG--1FG-
2TXD送信データDTE→DCE2TXD受信データ
3RXD受信データDTE←DCE3RXD送信データ
4RTS送信要求DTE→DCE4RTS送信可
5CTS送信可DTE←DCE5CTS送信要求
6DSRデータセットレディDTE←DCE6DSRデータ端末レディ
7GND信号用接地又は共通帰線-7GND信号用接地又は共通帰線
8DCDキャリア検出DTE←DCE8DCDキャリア検出
15ST2同期式(BSC)機器にのみ使用DTE←DCE15ST2同期式(BSC)機器にのみ使用
17RXC同期式(BSC)機器にのみ使用DTE←DCE17RXC同期式(BSC)機器にのみ使用
20DTRデータ端末レディDTE→DCE20DTRデータセットレディ
24ST1同期式(BSC)機器にのみ使用DTE→DCE24ST1同期式(BSC)機器にのみ使用
RS232C DTE/DCE機器接続イメージ
RS232Cのピン配列

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